十六国春秋前趙錄八 曜后羊氏

出自と洛陽陥落

  • 羊氏(獻文皇后、名は献容)は太山南城の人で、もと西晋恵帝の皇后。入宮の際に衣の中から火光が現れる怪異があったと伝わる。洛陽陥落の際に囚われ、曜のもとに身を寄せることとなった。

曜との問答

  • 曜が皇帝に即位すると羊氏を皇后に立て、「自分と司馬家のあの若者(恵帝)とどちらが優れているか」と問うと、羊氏は「陛下は基業を開いた聖主、あちらは国を滅ぼした暗君であり比べるまでもない。あの方は帝位にありながら妻子一人すら守れず辱めを受けさせた。私は高貴な家に生まれ育ち世の男子は皆そのようなものと思っていたが、陛下にお仕えして初めて真の男子というものを知った」と答えた。曜は深く寵愛し政治にも関与させ、三子を産んだ。光初五年に没し、献文皇后と諡された。