十国春秋卷九十九 閩十 列傳 行雲
陳洪進への予言
- 行雲は福州の僧である。異術を身に得ており、未来を予言してことごとく的中させた。陳洪進は彼を大いに尊び礼した。
- ある日、泉州を指して洪進に「あなたはまさにこの山河を主るであろう」と言い、また「世の報いはすべて前もって定まっている。もし疑いを抱いて人を殺せば、まっとうな最期を得ることは稀である」とも言った。後に洪進は張漢思を別室に幽閉した際、(張漢思が)ついに善き最期を得たのは、行雲の一言の力であった。
- 行雲は人に語って「陳氏には五侯の相がある。ここから五年後、戎馬千万の輩が、前に歌い後に舞いつつ泉州城に入るであろう」と言った。まもなく洪進は宋に入って地を献じ、徐州の鎮に改められた。子の文顕は通州団練使となり、文顥・文顗および文頊はみな諸州の刺史を授けられた。宋の軍が城に入る時、笳鼓を奏して楽としたのは、すべてその言葉の通りであった。