十国春秋卷九十九 閩十 列傳 僧慧球
一言で悟り雪峰の席を継ぐ
- 僧慧球は泉州莆田の人である。慧球は僧備の首座であった。かつて備に「如何なるかこれ第一月」と問うと、備は「お前のその月をどう用いるつもりか」と言い、慧球はついに大いに悟った。
- 開平二年、備の病が篤く危うくなると、太祖は王子を遣わして病を見舞わせ、あわせて跡を継いで説法する者を密かに示すよう請うた。備は「球子(慧球)」と言った。太祖はこれを黙して記憶した。
- 開堂の日に至り、官僚と僧侶が大いに法筵に会したところ、太祖は突然衆に「誰が球上座か」と問うた。衆はこれを指し示した。太祖はそこで彼を座に升らせ、元沙の席を継がせることを請うた。