十国春秋卷九十七 閩八 列傳 陳寅
隠徳あり九十余歳にして没す
- 陳寅は莆田の人である。福建観察使の巌の従子(甥)である。善を好み施しを楽しみ、隠れた徳があった。年九十余歳になっても没せず、死の前日に百年の事をつぶさに語ったが、みなその通りになった。土地の人は廟を建てて絶えることなく祀った。
史論
- 李相が遺孤を匿った行いは、程嬰であってもこれに加えることはできまい。林安の親への孝は感応して泉を湧かせた。純粋な孝でなければこのようなことはあり得ないと言うべきである。陳寅の慷慨として施しを好んだことも、また義侠に恥じないものである。