十国春秋卷八十五 呉越九 列傳 鍾廷翰
安吉主簿としての牒文
- 鍾廷翰(闕)の人であり、湖州に流寓して、もとより賢名があった。武肅王は彼に安吉主簿を摂させるよう命じ、その牒文に曰く、「廷翰は儒学の素養で身を修め、早くに官途に就き、霅水に寓居して幾星霜を重ね、よく廉謹の規範に従い、温恭の道をつぶさに顕した。今、登用を願い出ているので、特に人材の選抜を議し、安吉の属城で印曹の吏が欠けているところに、しばらく代理として差し向けよう。よく公正な道に励め。もし補佐の能を聞くことがあれば、どうして昇進の褒賞を惜しむことがあろうか」と。その後の消息は不明である。