十国春秋卷六十五 南漢八 列傳 譚氏二女

譚氏二女

  • 譚氏の二女は昭州の人である。大寶の初め、誕山の麓で黄老の術を修め、その行方は知られなかった。
  • ある日、同郷の里人が雨が降らないことを憂えていると、二女がやって来て里の翁に言った、「あなたが私たちに食事を供してくださるなら、雨を得ることができましょう」と。翁は言われるままに食事を供したが、まだ半信半疑であった。二女が去るや否や、果たして大雨が降り注いだ。
  • 翁が追って探したがもう見つからなかった。山の麓で呼べば山の上から応じ、山の上で呼べば山の麓から応じた。ついに一つの巨石に至り、四方には草木が無く、二女の衣帯がそこに残されていた。
  • これ以来、常に二女が石の上で髪を櫛る姿が見られるようになり、そこで廟を立てて彼女らを祀った。