十国春秋卷六十五 南漢八 列傳 莫筌

莫筌

  • 莫筌は周渭の妻である。渭が出奔したとき、筌と別れる暇がなかった。二子はまだ乳児であった。
  • 父母は彼女を再嫁させようとしたが、筌は泣いて誓って言った、「渭は必ず自ら奮い立つことができるでしょう。私にもし二心あらば、この皎日(明るい太陽)に誓って罰を受けます」と。
  • そこで自ら蚕を績(つむ)ぎ碓(うす)を舂(つ)いて朝夕の糧を得、久しくして二人の子に嫁を娶らせた。およそ二十六年を経て渭は帰ってきた。