十国春秋卷三十 南唐十六 列傳 吳仲舉

大義をもって降伏使を斬る

  • 呉仲舉は字を太沖といい、永興の人である。文学があり『春秋』三伝に通じた。後主の時、彭沢主簿となった。宋軍が南侵し曹彬が江南の郡県に納款(帰順)するよう檄を発すると、彭沢令は既に風を望んで迎え降ろうとしたが、仲舉は大義をもってこれを責め、そこで彬の使者を殺した。まもなく彬に捕らえられた。仲舉は「私は代々李氏の禄を食んできた。国が亡んで死ぬのは職分である」と言った。彬は義としてこれを釈放した。宋に入り官を歴任して零陵令に至り卒した。