十国春秋卷七 列傳 王綰
王綰
- 王綰は合肥の人である。太祖に仕えて漣水防遏使となり、海州副使に遷った。天復年間中、青州の王師範が沂州・密州をもって内乱を起こし、太祖に援軍を乞うた。太祖は台濛および綰を遣わして兵を率いてこれを援けさせた。
- 既に密州を陥落させ、まさに沂州城を攻めようとした際、間者が城中を偵察すると、皆旗を伏せ太鼓の音を止めていた。綰は「これは撃つべきではない」と言ったが、諸将は堅くこれを攻めようとし、綰は止めることができなかった。そこで林間に伏兵を設けて待った。しばらくして、沂州を攻めた者は果たして陥落させられず、敵兵は勢いに乗じてこれを追撃したが、綰の伏兵が発動し、軍を救うことができた。その用兵はこの類のことが多かった。
- 武義元年(919年)、鎮東大将軍を加えられ、その後百勝軍節度使に遷って卒した。