百戰奇略威戰第十四
- 要旨: 士卒が命令に背かず死地にも赴くのは、将の厳格な威によるものだと説く。
原則
- 進むことを恐れないのは敵よりも将を恐れているからであり、逆に退くことを恐れないのは将よりも敵を恐れているからだとし、威厳と恩愛を併せ持つことの重要性を説く。
史実に見る実践
- 春秋、斉の景公の時、晋・燕の侵攻に苦しむ中、晏嬰の推挙で田穰苴が将軍に登用された。
- 穰苴は自らの威信を高めるため、景公の寵臣荘賈を監軍に指名し、期限に遅れた荘賈を軍法により斬った。
- さらに景公からの赦免の使者にも軍中では駆けてはならない規律を適用し、使者の従者らを処罰して三軍を震え上がらせた。
- その後は士卒の生活・治療にまで自ら気を配って厚遇したため、士卒は先を争って奮戦し、晋・燕の軍を退けて失地を回復したとする。