百戰奇略愛戰第十三
- 要旨: 将が兵を我が子のように慈しめば、士卒は死を恐れず将のために尽くすと説く。
原則
- 士卒が退かずに死をも厭わず戦うのは将の恩愛によるものであり、将が子のように愛せば士卒も父のように将を慕うとする。
史実に見る実践
- 戦国、魏の呉起は西河の守として最下級の兵と同じ衣食に甘んじ、負傷兵の膿を自ら吸って治療した。
- その兵の母は「以前も夫の膿を吸ってもらったところ、夫は死ぬまで退かず戦死した。今度は息子の番で、どこで死ぬか分からない」と嘆いたという。
- 文侯は呉起の公平さと士卒の信望の厚さを評価して西河を任せたところ、諸侯との七十六戦のうち六十四戦で全勝したとする。