封神演義広成子、三たび碧游宮に謁する(第七十二回 廣成子三謁碧游宮)

龍吉公主の負傷と洪錦の求援

胸を斬られた龍吉公主は西北へ逃れ、洪錦とともにようやく敗残兵をまとめて陣を立て直す。洪錦は子牙に急使を送って援軍を求める。子牙は自ら出向くことを決め、李靖に本営を任せて韋護・哪吒を連れ佳夢関へ向かう。

子牙、火靈聖母と戦い重傷を負う

火靈聖母は子牙自身の到着を聞き、進んで挑戦する。子牙は天命を説いて降伏を勧めるが聖母は取り合わず、哪吒・韋護も加わって三人で応戦する。聖母は金霞冠の光で姿を隠して子牙に斬りつけ、さらに混元鎚で打ち倒す。とどめを刺されようとしたところへ廣成子が現れる。

廣成子、火靈聖母を討つ

廣成子は火靈聖母と斬り合い、内に着た掃霞衣で金霞冠の光を無効化したうえで番天印を放ち、聖母を打ち殺す。金霞冠を回収し、子牙を丹薬で介抱して救う。廣成子はこの後、金霞冠を碧遊宮へ返しに行くと告げて別れる。

子牙、申公豹に襲われる

帰路の子牙は申公豹に出くわす。申公豹はかつての崑崙山での恨みを蒸し返して斬りかかり、傷の癒えぬ子牙は苦戦して開天珠を受け落馬する。そこへ夾龍山の懼留孫が現れて申公豹を綑仙縄で捕らえ、黄巾力士に麒麟崖への連行を命じる。懼留孫は子牙を介抱してから玉虚宮へ戻る。

元始天尊、申公豹を戒める

元始天尊は申公豹を詰問し、封神の大事を成すために必要な人物だと明かしたうえで麒麟崖の下に閉じ込めると脅す。申公豹は「今後仙人を使って姜尚を妨げるなら北海を身で塞ぐ」と誓いを立て、放免される。

廣成子、碧遊宮へ金霞冠を返す(一謁)

廣成子は截教の本拠・碧遊宮を訪れ、通天教主に事の次第を報告して金霞冠を差し出す。教主は「打神鞭を持つ姜尚に、教えを守らぬ弟子が打たれるのは自業自得」と諭し、廣成子を帰らせる。

門人たちの反発と二度目の来訪(二謁)

これを立ち聞きした金靈聖母・龜靈聖母ら截教の門人たちは、師の裁定を不服として廣成子を取り囲む。龜靈聖母が斬りかかり、廣成子は番天印で応じたところ、聖母は元の姿である大亀に戻ってしまう。他の門人たちも怒って迫るため、廣成子はやむなく再び碧遊宮へ逃げ込む。

通天教主、龜靈聖母を叱責(二謁の裁定)

通天教主は龜靈聖母を呼び出して咎め、規律を破ったとして宮外へ追放する。門人たちは師の裁定を不服に思いつつも退出するが、廣成子が宮を出るとすぐに再び追いすがってくる。

三度目の来訪へ(三謁)

逃げ場を失った廣成子は、やむなく三度碧遊宮へ駆け込む。吉凶の行方は次回へ続く。