封神演義姜子牙、三路に兵を分かつ(第七十一回 姜子牙三路分兵)

準提道人、孔宣を降す

準提道人が孔宣の陣へ乗り込み、言葉で説いても聞き入れられず刀と鞭で打ちかかられるが、七宝妙樹で軽くいなす。孔宣が背後の紅光で準提を包み込もうとすると、逆にその正体が露わになり、十八臂・二十四首の巨大な神像として姿を現す。準提は加持宝杵と組紐で孔宣を捕らえ、元の姿である目の細い紅孔雀に戻す。子牙のもとで、監禁されていた味方の諸将・門人はみな無事に解放され、準提は孔雀にまたがり西方へ去る。

汜水関への進軍と守将韓榮の警戒

子牙は韋護・陸壓らと共に降兵を収め、燃燈・陸壓は山へ帰り、楊戩は糧秣督促に向かう。大軍は金雞嶺を越えて汜水関に至り、関の下に布陣する。関を守る韓榮は周軍の陣容の整然さに驚き、朝歌へ急使を送りつつ守りを固める。

三路分兵の決定

先鋒の哪吒が速戦を進言するが、子牙は佳夢関・青龍関を先に攻略する方針を示し、黄飛虎と洪錦にくじで担当を割り振る。黄飛虎(先鋒鄧九公)は青龍関へ、洪錦(先鋒季康)は佳夢関へ、それぞれ十万の兵を率いて出発する。

佳夢関攻防、胡雷の最期

洪錦軍の季康・蘇全忠が佳夢関の徐坤・胡雲鵬を相次いで討ち取る。関の総兵胡升は降伏を思うが、弟の胡雷は徹底抗戦を主張して出陣、南宮适に生け捕られ処刑される。ところが処刑後も胡雷が再び現れて挑戦してくるため、洪錦は不審に思うが、後営の龍吉公主が「これは分身の術にすぎない」と見抜き、乾坤針で真の胡雷を仕留める。

火靈聖母の乱入

胡升は弟の死に衝撃を受け降伏文書を送ろうとするが、そこへ胡雷の師である火靈聖母(丘鳴山)が復讐のため下山し、胡升に降伏の撤回を強要する。聖母は三千の火龍兵を仕込んで洪錦を挑発し、金霞冠の光で身を隠しながら洪錦に斬りつけて重傷を負わせ、火龍兵で本営になだれ込む。三軍は混乱して多数の死者を出し、洪錦は傷を負って逃げる。後を追って出た龍吉公主も、聖母の剣に切りつけられる場面で本回は終わる。