封神演義姜子牙、金台にて将を拝す(第六十七回 姜子牙金臺拜將)

(詩:金台に将を拝する栄誉と、周室の繁栄・帝王の師としての誉れを讃える趣旨)

洪錦と龍吉公主の婚姻

  • 洪錦は処刑される寸前、月合老人(月下老人)が駆けつけて「刀下留人」と止める。月合老人は、龍吉公主と洪錦には俗世の姻縁(縁結びの約束)があると子牙に告げる。
  • 龍吉公主は当初、自分は瑤池の罪で下界に貶されており俗縁を望まないと拒むが、仙翁から「これも天数であり、この縁を全うしてこそ功を立て天に戻れる」と説かれ、承諾する。子牙と仙翁の計らいで洪錦は釈放され、傷を癒したのち、龍吉公主と正式に婚姻を結ぶ。

出師の上表

  • 武王は出征の上表を受け取るが、「臣が君を伐つ」ことへの躊躇を示す。子牙は、紂王の悪政と民の困窮、諸侯の会盟を説き、天に従うべきと諫める。
  • 散宜生も、諸侯に信を失わないためにも出兵すべきと進言し、武王はついに子牙を大将軍に任じ、征伐の全権を委ねることを決める。

拝将の準備と軍律

  • 散宜生の進言により岐山に将台を築造。完成後、三月十五日を吉日として拝将の儀を行うことが定まる。
  • 子牙は軍政司の辛甲に命じ「斬法紀律牌」(十七ヶ条の軍律、違反はすべて斬罪)を帥府に掲げさせ、軍紀を明確にする。

金台拝将の儀

  • 三月十五日、武王は文武百官を率いて相府に赴き、子牙を輦に乗せて岐山の将台へ導く。将台は三層構造で、五行・二十四節気・七十二候になぞらえた軍容が整えられている。
  • 散宜生・周公旦・召公奭がそれぞれ祝文を奉読し、天地山川・日月星辰・昊天上帝に子牙の大将軍任命を告げる。子牙は黄鉞・白旄・印・剣を授かり、正式に大将軍となる。武王は台下で拝礼し、子牙は忠誠を誓う。

元始天尊の餞別

  • 子牙は諸門人と合流し、玉虚門下の弟子たちに祝われる。まもなく元始天尊が降臨し、子牙に酒を賜り出征の成功を祈る。子牙が吉凶を問うと、天尊は「界牌関で誅仙陣に遭い、穿雲関で疫病の厄に遭う」等を示す偈を授ける。
  • 天尊が去った後、南極仙翁ら諸仙が餞別の酒を勧める。金吒・木吒・哪吒・韋護・雷震子・楊戩・李靖ら門人たちも、それぞれの師(文殊広法天尊・太乙真人・普賢真人・道行天尊・雲中子・玉鼎真人・燃燈道人)に今後の吉凶を尋ね、各々暗示めいた偈を与えられる。
  • 黄天化も清虚道徳真君に同様に尋ねるが、真君は黄天化の命が長くないことを察し、言い淀みながらも一篇の偈を授けようとする。