封神演義洪錦、西岐城にて大いに戦う(第六十六回 洪錦西岐城大戰)
(詩:奇門遁術の陣が張られ、将を斬り旗を奪う壮絶な戦い。仙娘の幻術ではなく、月老の縁結びによって事が定まる、という趣旨)
殷郊の最期と紂王の夢
- 燃燈道人らに追い詰められた殷郊を、武王は助命しようと涙ながらに嘆願するが、天数には逆らえないとして子牙に諭される。武王がやむなく臣として拝礼したのち、廣成子の指示で武吉が殷郊を犁刑に処し、殷郊の魂は封神台へ向かう。
- 殷郊の魂魄は納得できず朝歌へ舞い戻り、鹿台で酒宴中の紂王の夢に現れ、仁政を行い賢相を重用するよう訴えて去る。目覚めた紂王は妲己らに夢を語るが、妲己に取り合われず酒色に紛れる。
洪錦の出征
- 汜水関の韓栄から、張山の敗死と殷郊の最期を伝える急報が届く。紂王は激怒し、対策を諮る。中諫大夫李登の推薦により、三山関総兵官の洪錦に西岐討伐の全権が与えられる。
- 洪錦は交代官の孔宣に後を託し、十万の兵を率いて西岐へ進発する。
西岐城下の緒戦
- 先鋒の季康が南宮适と戦い、妖術で犬の幻影を出して南宮适を負傷させ勝利する。
- 続く柏顯忠は鄧九公と激戦の末、討ち取られる。
- 洪錦自らが出陣し子牙と問答するが決裂。子牙配下の姫叔明が洪錦と交戦するが、洪錦は「旗門遁」という幻術で旗を通路に変え、旗門の中で不意打ちして姫叔明を斬る。
- 続いて出た鄧嬋玉も同じ術で誘われかけるが、追わずに旗門へ石を投げ入れて洪錦を負傷させる。
龍吉公主、洪錦を捕らえる
- 翌日、洪錦は再び鄧嬋玉を名指しして挑発する。子牙が困っていると、龍吉公主が「旗門遁」の正体(皂旛が内旗門、白旛が外旗門)を見抜き、自ら出陣を申し出る。
- 龍吉公主は洪錦と交戦し、洪錦の旗門遁に対して白旛で応じて相殺し、背後から斬りつけて負傷させる。洪錦は土遁で逃げるが、公主は木遁(木克土)で追い、さらに海に逃げ込んだ洪錦(鯨龍に乗って逃走)に対し、瑤池から持参した宝貝「神鱓」で対抗し追い詰める。
- 公主は綑龍索で洪錦を捕らえ、黄巾力士に命じて西岐の相府まで運ばせる。子牙は洪錦の生死がどうなるか思案する。