封神演義広成子、金光陣を破る(第四十六回 廣成子破金光陣)
「風吼陣」に方弼が挑む
- 燃燈道人らが十絶陣攻略を再開し、成湯側からは「風吼陣」主の董天君(董全)が出陣する。
- 子牙のもとに新たに加わった方弼(紂王配下から寝返った猛将)が先陣を志願し出撃するが、陣の妖術を知らず突入。董天君が黒旗を振って黒風を起こし、方弼はたちまち切り刻まれて絶命する。魂は封神台へ送られる。
慈航道人、董天君を討つ
- 董天君の挑発に対し、燃燈道人は慈航道人を派遣する。慈航は董天君と問答の末に交戦し、陣内へ誘い込まれるが、頭上の定風珠により黒風の術が効かない。
- 慈航は清浄琉璃瓶を用いて董天君を瓶の中に吸い込み、瓶を返して溶かして絶命させる。「風吼陣」は破られ、董天君の魂も封神台へ入る。
- 怒った聞太師が出撃しようとするが、黄龍真人に制止される。
「寒冰陣」の攻防
- 「寒冰陣」主・袁天君(袁角)が挑戦。燃燈は道行天尊の弟子・薛悪虎を差し向けるが、陣内で氷山の術により圧殺され戦死する。
- 続いて普賢真人が挑む。袁天君と交戦後、陣内で慶雲と金灯の護りにより氷の術を防ぎ、隙を見て呉鉤剣で袁天君を斬り、「寒冰陣」を破る。
「金光陣」の攻防
- 「金光陣」主・金光聖母が出撃。燃燈道人が先鋒を思案していると、玉虚宮門下の蕭臻が現れ挑むが、陣内で吊るされた鏡から放たれる金光を浴びて焼き尽くされ戦死する。
- 続いて広成子が命じられ出陣。金光聖母を陣内へ追い込み、八卦仙衣で身を覆って金光を防ぎ、番天印を投げつけて鏡の大半を破壊。金光聖母が反撃しようとした隙にさらに番天印を打ち込み、頭を打ち砕いて討ち取る。「金光陣」が破られる。
「化血陣」の攻防
- 怒った聞太師に代わり、「化血陣」主・孫天君(孫良)が出撃。燃燈のもとに五夷山白雲洞の散人・喬坤が助勢に来て挑むが、陣内で黒砂を浴びて全身が血と化し戦死する。
- 続いて太乙真人が出陣。青蓮の花を踏んで陣に入り、頭上の慶雲で黒砂の術を防ぎ、九竜神火罩で孫天君を包み火龍で焼き尽くして討ち取る。「化血陣」が破られる。
評語
- 十絶陣のうち六陣までが破られ、聞太師は味方六名を失ったことを嘆き、四天君(残る陣主たち)に暫時の帰島と後日の決戦を告げて涙を流す。天数(運命)による殺戒であることが繰り返し強調される。
聞太師、趙公明を招く
- 聞太師は密かに峨嵋山羅浮洞の趙公明を訪ね、十絶陣の苦戦を訴えて助勢を求める。趙公明は快諾し、門人の陳九公・姚少司を連れて土遁で西岐へ向かう。
- 途上、黒虎を符術で従え騎乗して成湯の陣営に到着、聞太師と対面する。
- 趙公明は子牙の蘆篷に「地烈陣」主・趙江が捕らえられ吊るされているのを見て激怒し、報復として自ら子牙側の者を捕らえて吊るすと宣言し、出撃の準備をする。次回、子牙との対決に続く。