封神演義黄花山にて鄧・辛・張・陶を収める(第四十二回 黃花山收鄧辛張陶)
鄧・辛・張・陶、聞太師に帰順
辛環が兄弟たちを制し、正体が聞太師と知れて四将(鄧忠・辛環・張節・陶栄)は平伏して謝罪する。太師は彼らを説得し、山の嘍囉のうち志願する者だけを従軍させ、残る者には財を与えて解散させた。四将を得た太師は勢いを増して西岐へ向かう。
「絶龍嶺」の石碑
行軍中、「絶龍嶺」と刻まれた石碑を見た太師は動揺する。かつて師の金霊聖母から「生涯『絶』の字を逃れられない」と告げられていたことを思い出したためだが、四将に諭されて笑って進軍を続けた。
西岐に着陣、子牙との対面
西岐南門に着陣した聞太師は威容ある陣立てを見せる。子牙は物見からこれを眺め、その統率力に感心しつつも民の疲弊を案じる。聞太師は戦書を送りつけ、三日後の会戦を約す。
五方の陣立てと子牙との論戦
会戦当日、子牙は青・赤・白・黒・黄の五方に分けた軍を繰り出す。聞太師と子牙は互いに正統性を主張して論戦し、聞太師は黄飛虎を「逆臣」と詰るが、飛虎は「君主が正しくなければ臣が他国に頼るのも道理」と反論する。
初戦、子牙負傷
鄧忠・張節・陶栄と周軍諸将が入り乱れて激突。辛環は空を飛び黄天化と渡り合う。聞太師自ら金鞭で子牙を打ち落とし、駆けつけた哪吒・金吒らも次々に鞭で打たれる。楊戩だけは鞭を受けても平然としており、太師を驚嘆させた。さらに陶栄が「聚風旛」で暴風を起こし、周軍は総崩れとなって敗走、聞太師は初戦を制して意気上がる。
打神鞭による反撃と夜襲の準備
三日後の再戦で、子牙は元始天尊より授かった「打神鞭」を用いて聞太師の雌雄鞭の一方を打ち折り、さらに太師自身を打ち落とす。太師は土遁で逃れた。楊戩の進言により、子牙は夜襲(劫営)を計画し、諸将に持ち場を割り振って出撃の号砲を待つ。一方、聞太師も殺気を察して迎撃の備えを固めていた。両軍が初更の号砲とともに衝突するところで回を終える。