封神演義商容、九間殿にて節に死す(第九回 商容九間殿死節)

(詩:忠臣が私心なく直諫し、大志半ばで倒れる悲劇を詠む一首)

殷洪・殷郊の捕縛

雷開は軒轅廟で眠っていた殷洪を見つけ、丁重に連れ帰る。一方、殷破敗は商容の屋敷で殷郊と出会い、商容自身も紂王に直諫すべく同道することを告げて殿下を伴わせる。三叉路で両将は合流し、二殿下を連れて朝歌へ戻る。

処刑命令と百官の抵抗

紂王は二殿下の即時処刑を命じるが、上大夫趙啓が刑旨を引き裂いて阻止し、百官は鐘鼓を鳴らして紂王の出御と直諫の場を求める。紂王は妲己の入れ知恵で「明日改めて処刑する」との詔を出し、実際には処刑を進めさせる。

神仙による救出

刑場に連行された二殿下だが、太華山雲霄洞の赤精子と九仙山桃源洞の広成子が、二殿下の頭上に立つ紅光から将来姜子牙に仕える将となる運命を見抜き、黄巾力士に命じて大風とともに二殿下をさらわせ、それぞれ自らの山へ連れ去る。百官はこれを天佑と喜んだ。

商容の直諫と壮絶な死

事の次第を聞いた商容は朝歌に駆けつけ、紂王に上疏して淫乱と暴政を痛烈に諫めるが、紂王は上表を引き裂き商容を撃ち殺そうとする。商容は紂王を激しく罵倒したのち、みずから龍柱に頭を打ちつけて壮絶な死を遂げる。紂王はなおも怒り、遺骸を城外に捨てさせた。

評語

回末には、商容が私心なく直諫し、命を賭して忠節を貫いたことを称える詩が置かれている。