封神演義費仲、計りて姜皇后を廃す(第七回 費仲計廢姜皇后)
(詩:紂王の淫楽により三綱が絶え、万民が愁う様を詠む一首)
姜皇后の諫言
宴の楽の音を耳にした姜皇后は壽仙宮を訪れ、妲己の歌舞をたしなめ、紂王に酒色を慎み善政を行うよう諫めた。紂王は表向き聞き入れたが、内心激怒し、妲己を正宮に立てると誓う。
妲己への叱責と復讐の企み
その後、朝賀の場で姜皇后は妲己を厳しく叱責した。恥辱を受けた妲己は、宮女鯀捐の勧めで中諫大夫費仲を密かに宮中へ呼び寄せ、姜皇后を陥れる策を練らせる。
姜環を使った偽装謀反
費仲は姜皇后の実家(東伯侯姜桓楚)の勢力を恐れつつも、家僕の姜環に紂王襲撃の芝居を命じる。姜環は分宮楼で紂王に斬りかかる真似をして捕らえられ、費仲は自ら勘問役を買って出て「姜環は姜皇后の命により行刺した」と虚偽の自白を仕立てた。
姜皇后への拷問と死
紂王は激怒し、黄貴妃に姜皇后の取り調べを命じる。黄貴妃は姜皇后の無実を訴えたが、妲己の讒言により紂王は姜皇后の目を一つ潰させ、さらに焼けた銅斗で両手を焼く拷問を科した。姜皇后は屈せず、最後まで身の潔白を訴えたまま息絶えた。
評語
回末には、姜皇后が無実の罪で凄惨な拷問を受けた悲劇を悼む詩が置かれ、忠貞の身に降りかかった理不尽な災いを嘆いている。