北史卷三十七 列傳第二十五 李叔仁

大槊を用いた隴西の将

  • 隴西の人。驍健で武力に優れ、数度の征討の功で獲城郷男の爵を賜った。梁の豫州刺史王超宗の侵攻を薛真度のもとで大破し、洛州刺史・撫軍将軍を歴任、陳郡公に封じられ光禄大夫・朔州刺史。青州の劉執・邵懐の反乱を都督として討平し、鎮西将軍・金紫光禄大夫、車騎大将軍・儀同三司に進んだ。
  • 邢杲の青州反乱では淮に出討して敗れ、永安三年に事に坐して除名されたがまもなく復官。節閔帝初め散騎常侍・開府を加えられ涼州刺史となったが、東魏に密かに款を通じたことが発覚し殺された。常人とは異なる長大な槊を用いたことで知られた。

史論

  • 韓茂・皮豹子・封敕文・呂羅漢・孔伯恭は沈勇篤実で仁厚をもって衆を率い、功を成し事を立てた将であり、一戦の利や僥倖の勝名を求めた者とは同列に語れない。田益宗は蛮夷の帥から金紫を懐ろに帯びるに至り、その美事は称えるに足る。孟表の名声も偶然ではない。奚康生ら熊虎の勇姿をもって征伐に奮った者たちは、一時代の驍猛として壮士の功名を成した。