魏鄭公諫錄隋代の囚人処遇について答える(對隋日禁囚)
- 太宗が隋代の理不尽な囚人処刑について語ったところ、魏徴は次のように答えた。かつて隋にいた頃、盗賊事件が発覚し、煬帝が士澄に捕縛を命じたが、疑いだけで拷問にかけたため、無実の者まで罪を認めさせられ、二千余人が同日に斬刑に処された。
- 大理丞の張元濟が不審に思い調べたところ、六、七人は盗難当日すでに別件で拘束されていて犯行が不可能だったにもかかわらず、拷問に耐えかねて虚偽の自白をしていたことが判明した。
- さらに追及すると、二千人のうち九人は罪状不明で、うち四人は盗賊ではなかったが、担当官はそれを上奏する勇気がなく、結局全員が処刑されてしまった。
- 太宗は、これは煬帝一人の無道だけでなく、臣下も忠を尽くさず誅殺を恐れて諂い従ったためだと述べ、君臣ともにこの有様では滅びるほかないと論じた。
- 太宗は、公らの補佐によって獄が空になるほど治まっていることを喜び、今日のような善き政治を最後まで保つよう望んだ。