魏書卷六十一 列傳第四十九 張讜

撫恤に篤い長官

  • 字処言、清河東武城の人。父・華は慕容超の左僕射。劉駿に仕え泰山太守等を歴任、劉彧の代には東徐州刺史に遥授されたが、尉元の帰順に応じて北魏に帰順した。
  • 京師で薛安都・畢衆敬に次ぐ礼遇を受け、平陸侯・平遠将軍に封じられた。開放的な性格で青斉の士を篤く扶助し、延興四年(474年)卒去。贈平南将軍・青州刺史、諡は康侯。
  • 子・敬伯は父の喪の帰葬を求めたが許可されず柩が長く家に留め置かれた。第四子・敬叔は南への離反を図ったが徐州に阻まれ北へ戻り、のち父の爵を襲った。
  • 讜の兄・忠は世祖の南征時に降伏、新興太守を歴任し卒去。讜の妻・皇甫氏は一時掖庭の婢とされたが、讜が千余匹の財を投じて贖い出した逸話が伝わる。