鳥の名称と生態
- (説文・爾雅より)鳥・隹の字義(長尾・短尾の別)、二足で羽あるものを禽、四足で毛あるものを獣と呼ぶことを記す。
- (禽經より)鳳凰・鸞など瑞鳥の異称、鵰・鶻・鷂・鵲・鳩など猛禽・鳴禽の各種名称、雉・鶬鴰・倉庚(黄鳥)など季節を告げる鳥、雌雄が交わる仕方や鳴き声・飛び方が天候の兆しとされること、鳥の習性による対比(鸚鵡は背をなでると鳴かなくなる、鴝鵒は舌を割くと人語を真似るなど)を列挙する。原注には、この書が師曠の作というのは後世の仮託であり、実際は張華の作かとする異説を付す。
- (説文・爾雅より)朋(鳳の古字)の由来、雉肥ゆることを「鶾」ということ、南方の瑞鳥「鷲」の記述、隹(短尾の鳥)に属する鳩・雉の各種名、四季ごとの候鳥(鳸)の異称、鳥の雌雄の見分け方(翼の重なり方)、鶏・鵲・燕・蝙蝠など身近な鳥獣の異名を記す。
鶴の生態と象徴
- (相鶴経より)鶴は陽鳥でありながら陰に遊び、金気と火気を養いとするとし、成長段階ごとの変化(二年で毛が黒く点じ、三年で頂が赤くなり、七年ごとに姿を変え、千六百年で仙人の乗り物となる)を詳述する。頂が赤いのは天に声が届く証、喙が長いのは水中で餌を取るためなど、身体各部の由来を象徴的に説く。原注に、この経は浮丘伯が王子晋に授けたものと伝わることを付す。
獣の名称と相法
- (爾雅より)騊駼・駮など珍しい馬の名、馬の毛色・斑紋による多数の異称(駵・騜・騽・騅・駱など)、牛・羊・犬・豕それぞれの成長段階や毛色による異称を列挙する。
- (相馬経より)馬の各部位(頭・目・鼻・耳など)の理想的な形状を記す名馬鑑定法を紹介する。原注に、この文中の丞相・将軍といった官名は後人による加筆であり、当時の語ではないとする考証を付す。
- (相牛経より)牛の各部位(角・目・頸骨など)の吉相・凶相を記す牛の鑑定法を紹介する。原注に、この経は甯戚が百里奚に授けたものと伝わることを付す。
- (爾雅より)羊・犬・豕それぞれの成長段階・毛色・性質による異称、麋・鹿・兔・狼・虎・熊・貍・狐など野獣の各種異称、および鼠の種類(鼢鼠・鼷鼠など)を詳しく列挙する。