穀物の名称
- (爾雅・博雅・説文より)粢・稷・秫・戎叔(大豆)など穀物各種の名称、黍の色による異称(虋=赤い苗、芑=白い苗)、秬(黒黍)・秠(一つの殻に二粒入る黍)などを記す。禾・麦の字義を、生育の時節や五行思想(金・火)に絡めて説く。
- (春秋説題辞より)粟の字が陽気の変化五段階(苗→禾→粟→米→飯)を経て完成することに由来するという説を紹介する。
- (小爾雅・博雅より)藁・稈・穎など、稲・粟の茎や穂に関する語、刈り取り動作を表す語(拔・擢・把など)を列挙する。
野草・薬草の名称
- (爾雅・博雅より)韭・葱・蒜・蒿・苦菜など山野に自生する草の異称、蘆菔(大根の類)・蕪菁など地域による呼び方の違い(方言)を記す。竹の品種については竹譜を引き、桃枝・簜・篁篠など多数の異名と生育地の違いを詳しく列挙する。
- (爾雅・博雅より)野菅・蒺藜・鹿藿・荷(蓮、茎・葉・花・実・根それぞれの名)・女蘿(菟絲)・附子(成長段階による異称:萴子→烏喙→附子→烏頭→天雄)・車前草・棘(人を刺す植物の地域による呼称違い)など、多様な草の名称と由来を記す。
樹木の名称
- (爾雅・博雅より)杜(甘棠・赤棠)・柳・櫟・桃・李・棗(多くの品種名を列挙)・桑(山桑・檿桑)・棣・松柏・槐・榎・楸などの樹木の異名と特徴を記す。木が枯れる・折れる過程を表す語(槸・棤・皵など)や、枝の伸び方による喬木・檄(無枝)の区別、桑柳を「條」、桃李を「核」と類でまとめる分類法も記す。