大唐西域記尼波羅國
- 要旨: 尼波羅国(ネパール)は雪山の中にある国で、王自ら文法書を著したという文化的な逸話と、燃える水を持つ不思議な池を記す。
地理と風俗
- 周囲四千余里、雪山の中にあり、大都城は周囲二十余里、赤銅・犛牛・命命鳥を産し、赤銅の貨幣を用いるとする。
- 気候は厳しく寒冷で、風俗は険しく人々は剛勇だが信義に薄いとし、学芸より工芸の技に長けるとする。
- 容貌は醜く正邪双方の信仰を持ち、伽藍と天祠が隣り合って並び、僧徒二千余人が大小二乗を兼学するとする。
光胄王による声明論
- 王は刹帝利栗呫婆種の出で仏法を篤く信じるとし、近年の王・鴦輸伐摩(光冑)は博学で自ら文法書『声明論』を著し、その名声が遠くまで知られていたとする。
小水池
- 都城東南の小さな池は、火を投げ入れると炎が上がり、他の物を投げても同様に燃え上がるという不思議な現象があると記す。