隋唐演義第七十五回 情の痴を解いて夫婦は恩に感じ、義を伸べて討つも兄弟は殺される (釋情癡夫婦感恩  伸義討兄弟被戮)

魏元忠の失脚と張説の節義

太后の寵臣・張昌宗は忠臣の魏元忠を陥れようとし、鳳閣舎人張説に偽証を強要する。周囲の激励もあり、張説は法廷で真実を証言し、元忠は左遷、張説も流罪となるが、正義を貫いた。

張説の妾・醒花の恋

張説の愛妾・寧懐棠(醒花)と食客の賈全虚が恋に落ち駆け落ちするが捕らえられる。全虚は死を覚悟の弁舌で張説を説得し、逆に許されて醒花を賜り去っていく。張説はこの度量により睿宗の子・李隆基(後の玄宗)の傅役に任じられた。

鬥草の余興と怪異

太平公主・安楽公主の鬥草遊びで、上官婉児の提案により南海祇洹寺の維摩詰像の鬚(謝霊運の遺髪)を無断で剪り取るが、香風に吹かれて消え去り、取りに行った使者も負傷するという怪異が起こる。三人は畏れて寺に寄進した。

狄仁傑と張昌宗の対局

狄仁傑が張昌宗と碁を打ち、賜り物の珍しい裘(かわごろも)を賭けて勝ち、その場で脱いで持ち帰るという痛快な逸話が語られる。

神龍の変

張柬之ら五人の忠臣は中宗に「張氏兄弟を除き復位すべき」と説き、中宗も同意する。張柬之らは兵を挙げて張易之・張昌宗を宮中で斬り、武后を上陽宮に移して璽綬を中宗に渡し、国号を唐に復した。武三思は中宗の温情で処刑を免れ司空に降格されるにとどまり、なお韋后と密通を続け、勢力を保ち続けた。まもなく武太后は病没する。

評語

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