隋唐演義第六十一回 花又蘭は愛を忍んで身を守り、竇線娘は上奏文を飛ばして美をもてあそぶ (花又蘭忍愛守身 竇線娘飛章弄美)
羅成一行、樂寿へ
羅成は花又蘭・張公謹・尉遅南北らとともに幽州を発つ。又蘭は羅成に「線娘は父の許しなく再婚を決められない、皇命で強いれば不本意な形になる」と説き、まず弔問の名目で樂寿を訪ね、相手の意向を確かめるよう助言する。
竇線娘、皇后へ上表
樂寿の竇線娘は、花木蘭の自刃を悼みつつ、袁紫煙や隋の四夫人(女貞庵)と親しく暮らしていた。金鈴が戻り、又蘭が羅成と対面し縁談が本決まりになりつつある事情を報告する。羅成一行が弔問に訪れ、線娘は喪服姿で応対するが、婚姻の話には「皇帝・皇后の裁定に従う」として明言を避けた。羅成は同行していた又蘭を長安まで連れて行きたいと望むが、又蘭は「先に線娘の意向を確かめるまでは同行できない」と婉曲に断る。
四夫人(女貞庵)も線娘のもとを訪れ、羅成と又蘭の貞潔なふるまいを称え、皆で義姉妹の契りを結んだ。
羅成、長安へ
羅成一行は長安に急ぎ、秦叔宝の屋敷に迎えられる。齊国遠から、道中で竇線娘に捕らえられた際の顛末(線娘が羅成の手紙をすり替えたこと)が語られ、書状の筆跡を照合してようやく真相(線娘自身が羅成宛ての恋文を単雄信の娘・愛蓮への縁談に見せかけて書き換えていたこと)が判明する。
竇線娘の上表、皇后に届く
線娘の使者・呉良と金鈴が皇后の姪としての立場を通じて上表文を奉呈する。上表文では、羅成への未練を隠しつつも「亡国の身では釣り合わない」として一度は身を引く姿勢を示し、あわせて花木蘭の忠孝と、花又蘭が羅成と同室でも身を汚さず貞節を守った経緯を訴え、木蘭の顕彰と又蘭の潔白を願い出た。
同時に羅藝(羅成の父)からも、息子と線娘の婚約の経緯を述べ、竇后の裁可を仰ぐ上表が届く。唐主・竇后・秦王はこれらを見て感心し、竇線娘・花又蘭・袁紫煙(徐世勣の許婚)の三人を朝廷に召し出すことを決める。
評語
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