隋唐演義第六十回 牢を出た英雄は無惨に殺され、天涯を走る淑女は書を伝える (出囹圄英雄慘戮  走天涯淑女傳書)

単雄信の処刑

唐主は王世充配下の段達・単雄信らの処刑を命じる。秦叔宝・徐懋功・程知節は秦王に単雄信の助命を懇願するが、秦王は「五虎谷での一件を根に持つのではないが、心変わりしやすい人物は後の禍根になる」として聞き入れなかった。三人は涙ながらに退出し、雄信の家族への配慮を託し合った。

獄中の別れ

三人は酒肴を携えて獄中の雄信を見舞う。雄信は既に死を覚悟しており、豪傑らしい態度で酒を酌み交わした。秦母・張氏夫人も駆けつけて礼を尽くし、単雄信の妻子とも涙の対面をした。刑場では、秦叔宝・徐懋功・程知節が自らの股の肉を割いて焼き、義兄弟の誓いの証として雄信に食べさせ、秦懐玉に岳父としての礼を取らせた。雄信は従容として刑を受けた。従者の単全も後を追おうとするが止められ、雄信の遺体は秦王の計らいで丁重に葬られた。

竇線娘、樂寿へ帰る

竇線娘は花木蘭とともに樂寿へ戻り、齊善行の統治を追認する。曹后の柩を雷夏澤の楊義臣の墓の近くに改葬した。花木蘭は父母のもとへ帰ろうとするが、線娘は羅成への手紙と証拠の矢を木蘭に託し、故郷まで見送りの女兵をつけて送り出した。

花木蘭の最期

木蘭は故郷に帰るが、父は既に病死し、母は再婚していた。妹の又蘭と再会し悲喜こもごもの時を過ごすが、突厥の曷娑那可汗が木蘭の功と美貌を聞き宮中に召し出そうとする。木蘭は義理を貫くため、代わりに妹の又蘭に男装させて羅成への使いを託し、自らは父の墓前で自刃して果てた。

花又蘭、羅成への使い

又蘭は姉の遺志を継ぎ、女兵の金鈴を伴って幽州の羅成のもとへ向かう。取次の方旗牌を通じて矢の証を示し、羅成と対面する。線娘の手紙は、実は羅成に対する絶縁の意を伝える内容(国破れた身では釣り合わないとの趣旨)であった。羅成は落胆するが、父の羅公は「朝廷への上表で竇后の姪である線娘との縁談を願い出れば良い」と助言する。

滞在中、羅成は又蘭が女性であることを知り言い寄るが、又蘭は礼を尽くして拒み、まず樂寿の線娘に事の次第を明らかにしてから正式に事を運ぶよう求めた。羅成はこれを了承し、父の上表とともに又蘭・金鈴を伴い長安へ向けて出発した。

評語

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