隋唐演義第二十八回 嬌娃たちは彩を切って花を作り、侯妃子は詩を題して自ら縊死する (眾嬌娃剪彩為花 侯妃子題詩自縊)
姜亭亭の帳作り
王義は姜亭亭と夫婦になった後も皇恩に感謝し続け、亭亭も何か恩に報いたいと考える。何稠が精巧な「御女車」を献上したという話を聞き、亭亭は自分の髪と侍女たちの髪を使って何かを作ろうと思い立ち、材料の黒髪を集め始める。王義も自らの髪を差し出す。
剪彩の花
冬のさなか、煬帝は蕭后や十六院の夫人と苑で酒宴を開き、冬は寂しく興が薄いと漏らす。清修院の秦夫人が「今夜天に祈れば明朝百花が咲きましょう」と戯れに言うと、翌朝本当に苑中の花木が一夜にして満開になっている。実は秦夫人の発案で夫人たちが夜通し五色の綵緞を切って花に見立て、枝に結び付けたものだった。煬帝はその巧みさに感嘆し、褒賞を与える。宴では雅娘・朱貴兒がそれぞれ新作の詞を披露して煬帝を喜ばせる。
姜亭亭の青絲帳
そこへ王義が参上し、亭亭が黒髪を編んで作った幔帳を献上する。透けて外は見えるが中からは外が見えず、広げれば一室を覆うほどの不思議な品で、煬帝と蕭后は驚嘆し、王義に褒賞を与える。煬帝はこれを合歓牀に掛けさせ、その夜十六院の夫人たちと共に歓を尽くす。
侯夫人の孤独と自死
後宮には才色兼備ながら長らく煬帝の寵愛を受けられない侯夫人がいた。許庭輔が再び後宮の選抜に来ると聞き、賄賂を贈って推挙してもらう道を潔しとせず、絶望のあまり自ら装いを整え、日頃詠んだ詩を烏絲箋に書き記して錦嚢に収め、他の詩稿は焼き捨てたのち、白綾で首を吊って命を絶つ。
遺された詩と煬帝の悲嘆
侯夫人の死は蕭后を通じて煬帝に伝えられる。錦嚢の中の詩(看梅・妝成・自感・自傷・遺意など)を読んだ煬帝は、その才を惜しんで涙し、遺意の詩から許庭輔が選抜で私意を働かせたことを疑う。夫人たちの取りなしもあり、煬帝は自ら遺骸を検分し、その美貌に驚いて悲しみに打ちひしがれ、厚く弔うよう命じる。
許庭輔の処断
煬帝は許庭輔を投獄して糾問させ、賄賂によって選抜を歪めていた事実が発覚する。煬帝は激怒して極刑を命じるが、夫人たちの取りなしにより、獄中での自尽を賜ることで決着する。