殘唐五代史演義傳第三十三回 晋王、勇南公を痛哭する (晉王痛哭勇南公)
晋王の慟哭
- 存孝が五牛の刑で死んだと知らされた晋王は卒倒するほど嘆き悲しむ。逃亡した康君利・李存信は捕らえられて連れ戻される。
- 黄河へ向かっていた劉妃と嗣源も、動きが無いことから謀られたと気づき急ぎ戻る。劉妃は晋王に二人の処刑を求めた。
鄧瑞雲の哀慟と葬儀の支度
- 存孝の妻・鄧瑞雲が六将を率いて駆けつけ、悲しみのあまり何度も気を失う。晋王は棺を整え、康君利・李存信を油責めの刑に処し、灯明として柩前に据えさせた。高僧を招いて水陸大醮を営み、存孝の霊像を掲げて自ら祭壇を設けた。
晋王の祭文
- 晋王は祭文を捧げ、「勇南(存孝)は天下無双の戦士であったのに奸人の手にかかって死んだ。悲しみは尽きないが、仇を討ち恨みを晴らした」という趣旨を述べる。
- 徳威が「大王が子(存孝)に拝礼するのは礼に反する」と諫め、晋王も「先に死んだ者を神として敬う意味だ」と応じた。
昭宗からの弔祭
- 存孝の死が長安に伝わると、昭宗はその功を惜しんで周徳威を使者に立て、弔いの祭品と祭文を届けさせた。祭文は存孝の生涯の功績(黄巣討伐、僖宗の輔佐、長安奪回、昭宗擁立など)を称え、非業の死を悼む内容であった。
晋王の自省
- 徳威の祭文朗読に一同が涙する中、晋王は「自分が酒に酔って讒言を信じたために忠良を害した」と自らを責め、悔恨の詩を詠んだ。
評語
卓吾子評:奸臣の讒言が忠良を陥れるのは、いつの世にも起こることであり、李克用(晋王)だけの話ではない。とはいえ、克用の酒による過ちはあまりにひどかった。