殘唐五代史演義傳第九回 克用、箭をもって周徳威を服す (克用箭服周德威)
周徳威との遭遇
- 蘇武廟を過ぎ居延川に差し掛かったところで、一隊の兵が現れ道を塞ぐ。将は自ら鎮南将軍・周徳威(字は敬遠)と名乗り、通行料として金宝を置くよう求める。
- 晋王は「紅袍の周徳威」の武名を知っており、共に中原へ上り黄巣討伐に加わるよう誘うが、徳威は晋王を「反唐の逆賊」と罵り、両者は槍を交えて百余合戦うが決着がつかない。
弓術比べ
- 徳威は偽って敗走し、隙を見て晋王に矢を放つが、晋王はその矢を素手で受け止めてみせる。
- 徳威は「あなたは矢を受け止めることはできても射ることはできまい」と挑発し、遠く離れた紅旗の上の金簪に掛けた馬鞭を一箭で落とせと難題を出す。
- 晋王は的物ではなく空を飛ぶ皂雕(黒鷲)の群れの中から一羽を射落とすと宣言し、見事に一矢で命中させる。
- 感服した徳威は下馬して降伏を申し出、晋王は徳威を「議国左軍師」に任じる金牌を授ける。
晋王の夢と占い
- その夜、晋王は虎に片腕をもがれる不吉な夢を見て目を覚まし、翌朝周徳威にこの夢を語る。
- 徳威は「昔、周の文王が飛熊の夢を見て太公望(姜子牙)を得たように、これは名将を得る吉兆である」と占い、文王が渭水のほとりで直鉤の釣りをする老人・太公望に出会い、後に殷を滅ぼす功業を成した故事を語る。
- 敬思も「軍師の占いには根拠がある、大王は従うべき」と勧め、晋王は諸将を率いて狩りに出ることを決める。