楊家將演義第二十八回 焦賛が怒って謝金吾を殺し、八王が楊郡馬を救う (焦贊怒殺謝金吾 八王智救楊郡馬)

焦贊、謝金吾一家を殺害

焦贊は謝府の塀を越えて忍び込み、下働きの女を殺し、その首を持って宴席の謝金吾の前に投げつける。驚く謝金吾を斬り殺し、さらに家中の者を老幼問わず皆殺しにする。

評語

後世の詩は、人を陥れようとした者が自ら滅びる報いを説き、権勢を恃んだ謝金吾一家が老幼ともども屠られた顛末を憐れんでいる。

焦贊、犯行を書き残して逃走

焦贊は事件が他人に累を及ぼさぬよう、門に血で「殺したのは焦七焦八(焦贊自身を指す)」と書き残して立ち去り、翌朝楊府へ逃げ帰る。

事件発覚と六郎・焦贊の連座

謝府の惨劇が発覚し、真宗の命で王欽が捜査に当たる。王欽は焦贊が下手人であり、六郎が私的に三関を離れて焦贊を伴っていたことを暴く。禁軍が楊府を包囲し六郎を捕らえるが、焦贊が乱入して抵抗しようとするのを六郎が制し、自ら朝廷に出頭する。

真宗の裁定と処罰

真宗の尋問に六郎は事情を釈明する。王欽は厳罰を求めるが、八王が六郎の三関防衛の功績を挙げて減刑を訴え、真宗はこれを容れる。しかし裏で王欽が刑官黄玉に働きかけ、六郎は汝州へ配流の上で官酒の醸造に従事、焦贊は鄧州へ充軍と決まる。謝金吾らの遺体は葬られる。

別離

六郎は令婆・柴太郡に別れを告げ、八娘・九妹に見送られて出立する。焦贊とも道中で別れ、それぞれの配流地へ向かう。

汝州での日々

六郎は汝州太守張済のもとで官酒の醸造に従事する。張済は同情し、いずれ赦免があるだろうと慰める。

王欽・黄玉の陰謀

王欽は黄玉と謀り、六郎が酒の密売をしていると誣告する。激怒した真宗は呼延贊に六郎の首を取ってくるよう命じる。八王が異を唱えるが、真宗に謝金吾一家殺害の件を持ち出され言葉に詰まる。

寇準の策と身代わりの首級

寇準は、勅命を受けた呼延贊が汝州太守と図り、六郎に似た罪人を身代わりに斬って首級として届け、六郎自身は逃がすよう提案する。八王がこれを呼延贊に伝え、呼延贊は汝州へ向かい張済にこの策を告げる。牢の死罪人蔡権が六郎に似ていたため、これを身代わりとして処刑し、首級を京へ届ける。六郎は商人に変装して密かに無佞府へ戻る。

偽首級の披露

呼延贊が首級を真宗に献上し、真宗も群臣もこれを本物と信じて嘆く。八王は首級を楊府へ渡して埋葬させるよう進言し、真宗はこれを許す。令婆は事情を知らぬまま悲しみ、首級を丁重に埋葬する。