楊家將演義第二十七回 枢密が無佞府を陥れ、金吾が天波楼を取り壊す (樞密計傾無佞府 金吾拆毀天波樓)
謝金吾、天波楼を通り無礼を働く
翌日、謝金吾は鼓楽を鳴らしながら無佞府・天波楼の前を、下馬もせず通り過ぎる。楊令婆はこれを聞いて激怒し、真宗に直訴する。楊家が先帝より賜った無佞宅・天波楼への敬意が損なわれたと訴える。
謝金吾の逆奏と拆毀の勅命
真宗に呼び出された謝金吾は、逆に「敕命を奉じて楼を通った際に自分こそ軽んじられた、天波楼は要衝を塞ぎ不便であるから取り壊すべき」と主張する。王欽もこれに同調し、真宗は返答を保留するが、結局は取り壊しの勅命を下す。楊家では令婆と郡夫人が対応を協議し、柴太郡(柴夫人)が八王に相談に赴く。
八王の助言と賄賂による時間稼ぎ
八王は事の急な撤回は難しいとし、謝金吾に賄賂を贈って数日の猶予を得るよう勧める。楊家は黄金と玉帯を謝金吾に贈り、謝金吾はこれを受けて取り壊しを先延ばしにしようとする。
王欽の妨害と楼の一部破却
しかし王欽が賄賂の件を知り、真宗に急ぎ実行するよう奏上する。謝金吾はやむなく天波楼の上層を取り壊す。八王は令婆に、事態収拾のため六郎を三関から呼び戻すよう伝える。
九妹、三関へ急使に立つ
令婆の意を受け、九妹が三関へ知らせに向かう。六郎は職務を離れがたい立場に苦慮しつつ、岳勝に留守を託し、焦贊には知らせず、密かに三関を離れて京へ向かうことを決める。
焦贊の同行
道中、六郎と九妹は焦贊に見とがめられる。焦贊は自分も京の見物をしたいと言い張り、六郎はやむなく同行を許す。三人は無佞府に着き、令婆に事情を伝える。六郎は八王のもとで相談すると約束し、焦贊は目立たぬよう屋敷内に留め置かれる。
焦贊、勝手に城中へ出歩く
数日大人しくしていた焦贊だが我慢できず、見張りの軍校を誘って夜の街へ繰り出す。京の賑わいを目にして興奮し、注意されても意に介さない。夜も更けたころ、通りがかった屋敷から音楽が聞こえてくる。それが謝金吾の屋敷であり、天波楼取り壊しの張本人だと知った焦贊は激怒し、軍校を外に待たせて謝府へ忍び込む。