鐵冠圖全傳第十二回 李闖王狭路に兵を増し、孔治中一家節を尽くす (李闖王狹路添兵 孔治中全家盡節)
李岩の拷問と自白
- 孔治中は李岩を尋問し、財主でありながら賊と通じ軍餉を強奪した罪を問い、四十叩きを命じる。李岩は無実を訴えるが、白騾と騾夫の腰牌を証拠として突きつけられ、飼育の不注意で騾が逃げ出したことが露見の因と悟り、やむなく自白する。
官兵の小蒼山進発と挫折
- 孔治中は李岩を収監し、贓物の回収と小蒼山の賊党捕縛を命じるが、幹役は管轄外を理由に難色を示す。折しも副将・倪勇が三千の兵を率いて来援し、小蒼山攻めを引き受ける。
- 出発直前、倪勇は暑気あたりで急病になり、治療のため出兵が遅れる。その間に小蒼山の賊は逃走する。
賊党、李闖軍に投降
- 逃走中の牛金星ら賊党は李闖の大軍と遭遇し、投降を申し出る。李闖は劍山で周遇吉に敗れ、河南方面へ落ち延びる途上であった。
- 牛金星は事の経緯(石榴溝の劫餉と李岩の捕縛)を説明し、救援を求める。李闖は李岩救出のため杞県攻撃を即断するが、牛金星は倪勇軍を先に小蒼山で足止めし、内応の手引きで杞県を落とす策を進言、李闖はこれを容れる。
- 苗人鳳・馮林・苗六らも合流し、苗人鳳は小蒼山で倪勇軍を包囲する部隊を率い、別動隊は商人などに変装して杞県城内に潜入する手筈が整えられる。
杞県陥落と孔治中の最期
- 数日後、苗人鳳が倪勇の三千兵を小蒼山で包囲したとの報が入り、李闖軍は夜襲で杞県の城門を突破する。孔治中は弓兵で応戦するも大敗。
- 倪勇は小蒼山から駆け戻って孔治中を救出するが、苗人鳳の別動隊に阻まれて戦死し、孔治中は捕らえられる。李岩は孔治中の家族も捕らえ、李闖は斬首を命じるが牛金星が取りなし投降を勧める。しかし孔治中とその母・妻は屈せず賊を罵り、一族そろって節義を守り自害する。
再び現れる石碑
- 李闖軍が略奪に出た際、県門前が陥没して石碑が現れる。碑面には、劉伯温が残した碑で李姓の者のみがこれを推し倒せる、木子(李)が推し倒せば覇業は灰に帰す、という意の文言が刻まれていた。
- 李闖はこの言葉を意識し、まず嘍囉に推させるが動かず、自ら穴に飛び降りて押すと碑は倒れ砕け散る。中からさらに小さな碑が現れ、別の文字が記されていた。
評語
(本回に評語の見出しはなし)