帝王略論卷四 陳文帝與宣帝
陳文帝と宣帝の治績
- 公子は、陳の文帝・宣帝の功徳はどのようなものであったかと問うた。
- 先生は答えた。梁末は世が乱れ、江東は疲弊し尽くし、戸籍に登録された民は十人にひとりも残らないほどであった。武帝は国を興したものの在位が短く、まだ各地の割拠を平定しきれずにいた。
- 文帝は聡明で先代の大業を継ぎ、多くの賢臣が力を尽くして天下は清らかに治まった。爵位・褒賞は偏らず、刑罰も度を過ごさず、政務は明察で、誰も情実を隠せなかった。国史はこれを「承平の風」と称したが、その評は当を得ている。
- 宣帝は度量が広く、誠意をもって人に接し、寛仁の主と呼ぶにふさわしかった。