帝王略論卷一 唐堯

略歴

  • 堯帝陶唐氏は名を放勛、黄帝の孫で姓は祁。
  • 聡明で思慮深く、恭しく謙譲を尽くした。尹喜を師とし、許由を友とした。
  • 御殿は高さ三尺、茅葺きの屋根も切り揃えず、土の階段は三寸に過ぎず、夏は葛の衣、冬は粗末な毛皮を着た。
  • 階段に蓂莢という草が生え、月の一日から三十日まで一日一莢ずつ生じ、月の終わりから一日ずつ落ちる(小の月では落ちずに萎むだけ)ため、堯はこれを見て暦(旬・朔)を知った。
  • 廚房には篋脯という肉の塊状のものが生じ、その形は箱のようで、暑い夏でも廚房が常に涼しかったという。
  • この時代には景星が現れ、甘露が降り、醴泉が湧き、朱草が生え、鳳凰が飛来した。
  • 孔子(仲尼)は「天のみ大なり、堯のみこれに則る。その広大さは民が名づけようもなく、その成功の高大さよ」と称えた。
  • 堯は舜を挙げて天下を禅譲し、崩じたのは百十八歳のときであった。