宋史卷四百五十九 列傳第二百十八 蘇雲卿

東湖の隠者

  • 蘇雲卿、広漢の人。紹興間、豫章東湖に廬を結び独居、隣人に恩礼を尽くし「蘇翁」と呼ばれた。園芸に巧みで、値切らず先払いで品を売り、余剰は困窮者に分け与えた。かつて布衣の交わりのあった張浚が宰相となり、書と金幣を送って招こうとしたが、雲卿は使者を迎えて茶を出しつつも招聘の意図を悟るとひそかに姿を消した。張浚は「求めるのが遅かった」と嘆いて箴を作った。