宋史卷四百五十七 列傳第二百十六 林逋

和靖先生

  • 林逋、字は君複。杭州銭塘の人。幼くして孤児となり学問に励み、栄利を求めず貧に安んじた。杭州西湖の孤山に廬を結び20年間城市に出なかった。真宗は粟帛を賜り、薛映・李及ら知事も廬を訪ねて清談した。生前に自ら墓を作り、辞世の詩「茂陵他日求遺藁、猶喜曽無封禅書」を残して没すと、仁宗は「和靖先生」の諡を贈った。
  • 詩作は多いが自ら草稿を棄てることが多く、伝わるのは300余篇のみ。李諮の将来を見抜いた逸話がある。生涯不娶、甥の林宥が進士甲科、その子林大年も侍御史となった。