宋史卷四百三十八 列傳第一百九十七 何基

何基

  • 字は子恭、婺州金華の人。父・伯熭の下で黄榦(朱熹門人)に師事し、「真実心地・刻苦工夫」の教えを受けた。読書には精密な句読・意味の解明を重視し、朱熹門人の楊与立に評価され学徒が集まった。
  • 学問論として、詩を読むには胸中を掃蕩し従容に諷詠すべきこと、洪範と大学中庸の一致、易は膠固支離の見を去り精微の理を玩味すべきこと等を説いた。王柏を弟子としつつ謙抑で、質問には確守精義で応じた。
  • 郡守趙汝騰らの度重なる招聘を辞退し続け、景定五年に賢良推薦で婺州学教授兼麗沢書院山長に任じられたが固辞した。咸淳初、史館校勘兼崇政殿説書に任じられたが辞退した。享年81で卒。諡は文定。
  • 著書に『大学発揮』『中庸発揮』『大伝発揮』『易啓蒙発揮』『通書発揮』『近思録発揮』がある。