宋史卷三百九十 列傳第一百四十九 沈作賔
出自と地方官
- 字賔王、呉興帰安の人。恩蔭で官途に就き饒州永平監の冶鋳で功績を挙げた。台州知事として塩禁緩和・徭役均衡など善政を行い、民に留任を請われた。
財政官と晩年
- 太府少卿・戸部侍郎として月椿銭・和買の弊害を是正、平江府知事として海賊を義士として編成し治安を回復した。江西安撫使として辺境の県治を整備した。晩年、贈金紫光禄大夫の官を得て没した。
史論
- 論に曰く、李衡はその進退が雍容として道を聞いた者に近い。王自中・家愿は危言を吐いて挫折を恐れなかった。宋の元気は台諫にあったが、崇寧・大観以後は姦佞が権を専らにし覆亡に至った。高宗・孝宗の代に至り、封駁の職が重んじられ、張綱は元祐党籍者の子孫への恩賞乱発を抑え、張大経は韓俁を弾劾し董璉を斥け、人々は風采を振るい正気がやや伸長した。蔡洸・莫濛・周淙・劉章・沈作賔もまた善政をもって知られ、同伝に列するにふさわしい。