宋史卷三百五十一 列傳第一百十 張康國
経歴
- 張康國、字は賔老、揚州の人。雍丘県知事から蔡京の役法整理に参詳し両浙常平提挙として推進、飢饉救済で数万人を救った。福建転運判官、吏部左司員外郎、起居郎、中書舎人、翰林学士、尚書左丞、知樞密院事と急速に昇進、蔡京の元祐党籍編纂に深く関わり信頼された。
- 帝の京専断への不満を利用し密かに姦計を阻み、辺帥の私的な部下登用を「並塞は人を選ぶべき地、私情で選ぶべきでない」と改めさせた。京の使嗾した御史中丞呉執中の弾劾を事前に察知し帝に伝え失敗させたが、退朝中に急死し毒殺の疑いも囁かれた。年五十四、開府儀同三司・諡文簡を贈られた。兄の張康伯は吏部尚書で終えた。