宋史卷三百一 列傳第六十 鄭向
鄭向
- 字は公明。開封陳留の人。進士に挙げられ甲科で大理評事となり蔡州通判を歴任、尚書屯田員外郎に累遷して濠州知州、蔡州に徙り集賢院に召試された。まもなく三司戸部判官として起居注を修め、度支員外郎に遷り鹽鐵判官となり、両浙轉運副使に出て潤州蒜山の漕河を疏通して江に至らせ人々の便益とし、再び鹽鐵判官となった。
- 知制誥に擢され三班院同勾当を兼ね、契丹への使者として再遷し兵部郎中・諸司庫務提点となり、龍圖閣直學士として杭州知州となり卒した。五代の乱亡で史冊は多く漏失していたが、向は『開皇紀』三十巻を著し遺事を摭拾し大いに補足した。