宋史卷二百六十二 列傳第二十一 張錫

出自と生涯

  • 福州閩県の人。梁末、棣州刺史劉君鐸に軍事判官として辟され、麴(酒造)事業を巡る不公正な処罰慣行を法に則って正した逸話がある。同光末、趙在礼の鄴挙兵に伴う諸州反乱の中、権知州事として軍への省銭賞与を実施し棣州のみ全きを保った。
  • 淄州令として毅然と職務を行い、これを咎めた刺史との軋轢を経て監察御史に召された。陝虢観察判官、晉開運二年(945年CE)右補闕、以後起居郎・刑部員外郎・開封府判官・浚儀令・司門駕部二郎中を清節で歴任。
  • 周顕徳中、老病を理由に右諫議大夫致政を得て、宋初給事中に改まる。子はなく、宰相范質に兄事され別荘に住まうも、執政の家に長く留まらぬよう鄉人の観察判官黄保緒に身を寄せ、建隆二年(961年CE)六月穰下で卒した。