春秋左傳事類始末鄭の駟秦、富んで驕る(鄭駟秦富而侈)
鄭の駟秦が寵愛された大夫でありながら分を越えて富を誇示したため、鄭の人々に憎まれ殺されたことを記す短い一篇。
年表(1件)
- 魯哀公五年(前490年)富み奢った駟秦が分をわきまえず鄭の人々に殺される
魯哀公五年(前490年)
- 鄭の駟秦は富み奢っていた。寵愛された大夫でありながら、常に卿にふさわしい車馬・衣服を自分の庭に並べて誇示していたため、鄭の人々はこれを憎み殺した。
史論(子思曰)
- 子思は「詩経に『その位に怠らざれば、民の安んずるところ』とあるが、自分の分をわきまえず地位を守らない者が長く続いた例は少ない。商頌にも『度を越えず濫りにせず敢えて怠らざれば、天命によって多くの福を得る』とある」と評した。