春秋左傳事類始末正月、大いに雹降る(正月大雨雹)

正月の大雨雹を機に季武子が申豊に尋ね、申豊が古の氷の貯蔵・利用の礼制を詳しく説き、礼にかなえば災いが起きないと論じた一話。

年表(1件)

魯昭公四年(前538年)

  • 正月に大雨雹が降り、季武子が申豊に「雹を防ぐ方法はあるか」と問うた。
  • 申豊は、古の聖王の治世では雹による災いがなかったと述べ、氷の貯蔵と利用の礼制を詳しく説明した。冬に陰の気が固まる時期に氷を切り出し、夏の暑い盛りに用いる。氷の出し入れには時節があり、身分に応じて配布され、神(司寒)を祀って感謝し、災いを除く儀礼を伴う。
  • 氷の管理は専門の役人(山人・県人・輿人・隷人)が分担し、風の力を借りて氷を出し入れする。
  • 貯蔵と利用が礼にかなっていれば、四季の気が正しく巡り、雷や霜雹の災いも疫病も起こらないが、今は川や池の氷を貯えずに捨てているため、風雷が乱れ雹の災いが起こると論じた。詩経の「七月」の終章はまさにこの氷の貯蔵の道を歌ったものだと結んだ。