樵史通俗演義第二十二回 李自成、妻を殺し難を逃れ、艾同知、悪を緝して殃に遭う (李自成殺妻逃難 艾同知緝惡遭殃)
婚礼後の乱れた日々
- 李自成は新妻・韓氏(韓金児)を迎えるが、精力を使い果たすほどの夜を重ねるうち、義父・李守忠は不吉な夢を見る。土地神が「家に禍が入った、河南へ避けよ」と告げたためで、守忠は自成には内緒で李過夫婦のみを連れて出立した。
- 李自成は放蕩を続けたが体力が衰え、口実を作って延安府へ武芸修行に戻ると称し家を空けた。
韓氏の不貞
- 一人残された韓氏は、家の下男・李招に手を出したのち、たまたま通りかかった無頼の蓋虎児と情を通じ、五日間泊まり込ませるなど関係を深めた。
妻殺しと役人殺害
- 延安府から戻る途中、李自成は妻の不貞を暗示する夢を見て胸騒ぎを覚え、急ぎ帰宅する。
- 家に着くと現場を目撃し、逃げる間男を取り逃がしたものの、跪いて許しを乞う韓氏を斬り殺してしまう。
- 近隣に取り押さえられた李自成は、保甲の勧めで「姦通の妻を殺した自首」として県に出頭する。取り調べにあたった艾同知は、双方同時に討たなければ本来無罪にならないとして、軽い罪に問い減刑の上、収監した。
- 獄中で李自成は家財を売り払った金を役人に賄賂として渡すよう手配するが、賄賂が発覚しかけたため艾同知が再審を命じる。露見を恐れた李自成は逆上し、刀で艾同知を刺殺、居合わせた書記も傷つけて城外へ逃走。金を持って甘粛方面へ逃げ延び、役人が捕らえようとした時にはすでに姿をくらませていた。