史通刋正史通序(王閣)

  • 要旨: 陸深(儼山先生)が蜀で史通を校訂・刊行した功績を称える序。門生の王閣が撰した。巻末にも同名の李佶の序がある。

史通の伝わり方

  • 昔の人は「史通は座右に置くべきで、史法がそこにある」と言った。我が蜀の藩司が板を新たにして後進に委ねたのも、同じ趣旨である。
  • ただし人が得て大切にしても、覆い隠される患いは免れない。誤字と乱丁で読み通すのが難しく、脱簡や欠文のために読者を惑わせる。先覚者がいなければ、蓄えられるだけの書になってしまう。

陸深の校訂

  • 儼山先生は方伯として蜀に赴任し、この本を閲して乱れを憐れみ、公務の余暇に筆を執って裁訂した。
  • 同異を考え辨じて類ごとに編み直し、文を会して義を疏し、血脈をつないだ。支離や蕪穢を刈り取って凡例に合わせた。
  • 内篇・外篇を反復して、尽くされていないところを補い、円かでないところを補い、明らかでないところを白らかにし、一貫しないところを貫いた。その恵みの意は浅く言えるものではない。
  • 隷書を古体に定めて壁経を助け、石鼓の苔を剔って価を百倍にするようなものである。史通がこの先生の筆に遭ったことを嘉する。文が徴すべきものとなり、史法がここに存する。博雅の士も遺憾は無いであろう。
  • 賜進士出身・中憲大夫、前の勅提督學政雲南按察司副使、成都の門生・王閣 撰。