新唐書卷一百九十八 列傳第一百二十三 羅道琮
羅道琮
- 羅道琮は蒲州虞郷の人。慷慨として節義を重んじた。貞観末、上書して帝の意に忤い嶺表に流された。同じく流された者が荊・襄の間で病没する際「人生には死があるが、独り異郷に骨を埋めねばならないのか」と泣くと、羅道琮は「わたしがもし帰れるなら、あなた一人をここに残しはしない」と答え、路傍に亡骸を埋めて先に発った。数年後、赦免されて帰る途中、長雨で水があふれ埋葬地を見失ったが、羅道琮が野で慟哭すると水中から沸き立つような音がし「もし屍がそこにあるなら、再び沸き立て」と祈るとまた沸いたため屍を得て、これを背負って郷里に帰った。まもなく明経に挙げられ太学博士に至り、当代の名儒とされた。