新唐書卷一百九十八 列傳第一百二十三 曹憲

曹憲

  • 曹憲は揚州江都の人。隋で秘書学士となり数百人の弟子を教え、公卿の多くがその教えを受けた。小学(文字学)に特に精通し、漢の杜林・衛宏以来途絶えていた古文の学を復興した。煬帝の命で諸儒と《桂苑珠叢》を撰し文字を正した。《広雅》の注も著し、学者はその該博さを推し秘書省に蔵された。
  • 貞観中、揚州長史李襲誉の推薦で弘文館学士に召されたが至らず、家にいながら朝散大夫を拝命し当世の栄誉とされた。太宗が読書中に難字に出会うとしばしば使者を送って曹憲に問い、詳細な音注と検証で答えたため帝は深く尊んだ。享年百余歳で没した。
  • 曹憲は梁の昭明太子《文選》を諸生に授け始め、同郡の魏模・公孫羅・江夏の李善が継承しその学は大いに興った。句容の許淹も僧から儒に還り博識で故訓に精しく、公孫羅らと並び名家とされた。公孫羅は沛王府参軍事・無錫丞。魏模は武后時代に左拾遺、子の魏景倩も家学を継ぎ度支員外郎まで至った。李善は子の李邕の伝に見える。