新唐書卷一百四十三 列傳第六十八 郗士美
生涯
- 郗士美は字を和夫といい、兗州金郷の人。父郗純は進士・抜萃・制策すべてに高第で通り、張九齢・李邕に評価された。宦官魚朝恩の専横を諫めたが用いられず官を辞して隠棲、徳宗の代に召されても老齢を理由に固辞した。
- 郗士美は12歳で『五経』『史記』『漢書』を暗誦、李抱真の幕府で活躍し、房州刺史・黔中経略観察使として溪州の反乱を平定、京兆尹を歴任。鄂嶽観察使として伊慎の子伊宥の権力継承の企みを機転で阻止。
- 河南尹、昭義節度使として李抱真時代の浪費を一掃、王承宗討伐で将軍王献の逗留を処罰し士気を高め大勝、憲宗に「士美こそ我が事を成す者」と評された。工部尚書、忠武節度使を歴任、64歳で死去、尚書左僕射追贈、諡は景。信義に篤く世に重んじられた。